ひえの・柴田の市政報告

No.218  (97,2,2)

   目次                                    

  1. インフルエンザが猛威をふるう
  2. オレンジ共済事件−新進党は真相を明かせ!
  3. 双眼鏡‥‥‥姉妹都市・浦添市に革新市長誕生

  インフルエンザが猛威をふるう

老人ホームでのワクチン接種は公費で

     日本共産党蒲郡市議団が早急な対応を申し入れ

 全国的にインフルエンザが猛威をふるい、学級閉鎖や老人ホームなどでの死亡者が続出しています。蒲郡市でも、小中学校でインフルエンザが流行しており、学級閉鎖をしたクラスは一五クラスにも及んでいます(別表)。
 全国の年末年始にかけての患者報告数は過去十年間で最高となっており、厚生省は「例年一月から二月下旬にかけて報告数が多いことから、引き続き流行が続く可能性がある」としています。蒲郡市には、養護老人ホーム(大塚)と特別養護老人ホーム(眺海園)があります。今のところ、重篤者は出ていませんが、十分な警戒が必要です。
 二七日、厚生省は各都道府県に通知を出し「入所者が希望する場合は予防接種が受けられるよう配慮する」よう求めています。予防接種にかかる費用については原則として個人負担ですが、通知では、「福祉施設の判断で公費負担してもよい」としています。今年の流行はA香港型で、ワクチン成分が適合していることから、接種は今からでも有効とされています。
 日本共産党蒲郡市議団は、厚生省通知を示し、老人ホームなどでの対応を早急にとるよう健康福祉部長に申し入れをしました。予防接種は四千円から八千円かかり、高齢者に対する予防接種の公費負担も検討されるべきです(米、加、仏などでは国費や保険適用)。また老人福祉施設では、早めに医者に診せるなど、きめ細かい対応が求められます。

学級閉鎖日
学校名
クラス
13日〜14日 北部小 5-1,5-2
16日〜17日 竹島小 1-1
17日〜18日 形原中 2-1
20日〜21日 西浦中 1-B
20日〜21日 中部中 2-2
20日〜21日 三谷東小 3-3
20日〜21日 竹島小 2-1,3-1
21日〜22日 形原中 2-3,2-4
21日〜22日 形原北小 2-2
23日 形原中 1-4
27日〜28日 形原小 5-1,6-1

           (1月29日現在)

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オレンジ共済詐欺事件

  国会議席を金で売り買いか!

   新進党は真相を明かせ

 友部達夫参院議員が二十九日、「オレンジ共済組合」の詐欺容疑で逮捕されました。高利回りの預金名目で、年金生活者などから金をだましとったというものです。同時にこの金で友部議員が新進党比例代表の「当選圏内」の順位を買収した疑惑も重大です。
 今回逮捕された同組合の元理事は、友部氏が当選圏内に入るために「細川元首相の腹心に新進党工作を依頼し、新進党比例候補のうち旧日本新党枠で十三位となった。工作資金は約十億円」と証言しています。候補者選びに権限をもつ人が、金品を受け取ってこれを左右すれば、「三年以下の懲役、または罰金百万円」と公選法は定めています。金銭の授受が事実であれば、新進党中枢が公選法違反に問われます。
 また九五年末の新進党党首選挙でも、友部氏が共済組合員に選挙参加をよびかけ、その費用二千万円を共済が支払っています。さらに昨年六月、細川元首相に友部氏から三千万円のヤミ献金がわたった疑惑も指摘されています。旧日本新党の責任者細川氏、新進党の責任者小沢一郎党首は、真相を明らかにすべきです。
 金で政治を買う腐敗は、新 進党だけではありません。厚生省汚職で逮捕・起訴された茶谷元厚生省課長補佐が、総選挙で自民党の公認を受けて立候補したことが問題になったのは記憶に新しいことです。立候補がらみだけでなく、泉井石油商疑惑も金で政治を売買する構図です。自民党、新進党、やましいことがあるもの同志、互いに深い傷を負わないようにと疑惑解明をウヤムヤにすることは許されません。

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   双眼鏡

 蒲郡の姉妹都市である沖縄県浦添市の市長選で、革新の宮城氏が当選した。同氏を推薦したのは共産党と社民党である。
 選挙の争点は、米軍・那覇軍港の浦添市への移設問題である。自民党推薦の候補者、新進党とさきがけ推薦の候補者はいずれも移設容認。宮城氏だけが反対であった。宮城氏の当選は、米軍基地のたらい回しに反対する住民の明確な意志表示である。
 米軍基地をかかえた沖縄の苦しみは、アメリカ言いなりの政府にも少しは伝わっただろうか?革新となった浦添市が住民の意思を大切にし、軍港移転を撤回させるようエールを送りたい。

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